Aoiro*Stone
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Aoiro*Stone/ドラコ
2012年06月22日 11時31分 発行
2012年06月22日 11時31分 発行
【ドラコ*SS*姫無し】
学生の時、同じ寮だった奴から一緒に飲もうと連絡があった。
友人と言えるほど特別仲がよかったわけではないが、話はよく合う奴だ。
お互いの近況を話すだけだろう、と思い、誘いに乗った。
個室に予約を取ったとの事で行ってみると、ホグワーツを卒業して4年以上経ったものの、お互いにあまり変わってはいなかった。
「なんかさードラコ、大人しくなったよな。周りの奴等に聞いても、皆よく知らないなんて言ってたぜ。真面目に仕事してるんだ?」
「悪いか?」
「いや、悪くねぇけど。もっと派手になるのかと思ってたからさ。どこにいてもドラコの名前を聞くようなくらいに」
「…馬鹿にしてるのか。こっちだって色々大変なんだ」
「まーそうだろうな」なんて、本当に分かっているのか疑いたくなるくらい適当な返事を返される。
ため息をつけば、急ににやっとして、
「俺、結婚したんだ」
と、突然の報告。
「…早いな。あいつとか?」
「そうそう。もう5年生の時から付き合っているからさ、これからもまだ一緒にいるだろうって去年籍入れたわけよ。むしろ俺が吃驚してるのは、一番最初に結婚すると思ってたドラコがまだしてないって事だけど」
「何だそれは」
「皆言ってたぜ? 婚約者がいるとか、卒業と同時に結婚するだろうとか」
「……」
意味が分からない、と言おうとしたが、自分の立場や家柄を思えば納得がいった。
おそらく“何”も無ければ、本当にそれが現実となったのだろう、と思う。
こだわりも無く、ただ決められた女と。
「…結婚は、考えていない」
「てか、その前に付き合わないとなー」
「余計なお世話だ」
親からは何人か勧められはしたが、全て断った。
俺の中では、たった一人、ずっと前から決めていた人がいる――誰にも言った事は無いけれど。
「――姫、まだ結婚はしてないぜ?」
突然口に出された名前。
反応して顔を見やれば、またにやにやと笑っていた。
「俺、同じ職場じゃん。知ってるだろう?」
「……」
「だから今日の俺の誘い、受けてくれたんだろ?」
無言の俺に、奴は楽しげに話し続けた。
「俺も今の彼女と長く付き合ってきたけど、ドラコもすげぇと思う。つか意外。未だに何も言わないってのは純粋すぎて――めちゃくちゃ格好いい」
「…いつから気付いてた?」
「残念ながらわりと最近。そういえば、と学生時代のドラコを思い出して」
また大きくため息をついた。
知られた事は別に恥ずかしい事ではないけれど。
気付かれるとは思っていなかった。
ずっと自分の中にしまってた事だから。
「言えばいいじゃん、好きだって。連絡先は知ってるんだろ?」
「まだ…いいだろう」
「あれだろ。長々タイミングを逃して、みたいな? そしたらもう今更って感じになったわけだ?」
「――お前、煩い」
「いいじゃん。応援してるんだぜ。すげえ気になるし」
「うざい」
飲みかけのグラスを全部飲み干し、無視するように新しく注いだ。
奴のその薬指に光る指輪を見て、そろそろ買っておこうか、と思いながら、またグラスに口をつけた。
(あと…姫の好きな奴がドラコだって聞いたから、ってのは秘密にしとこう)
…* 雑記 *…
最近ドラコ愛が高くて、ドラコばっかり書きたくなるんです…。
最初、悪友の妻がドラコの好きな人にしたい衝動にかられましたが、完全悲恋になるため諦めました。
あと、この悪友に片思いもいいなって思いました。笑
この話の後日談はそのうち書きます。
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プロフィール
HN:
九獣へび
性別:
女性

